統計的に見ると、”外人”より日本人はくせ毛の人の割合が少ないといわれています。でも、実際にいろいろなお客様の髪を見せていただいても、何もしない状態で髪がまっすぐな人なんてほとんどいません。多かれ少なかれほとんどの人がくせ毛の持ち主です。では、くせ毛って何なんでしょうか。
文字通り大きく波打った毛髪です。白人に多く、外国の人形なんか(バービー人形とか)まさに波状毛です。
きりもみ状、螺旋状にねじれている毛髪です。
数珠のように一本の毛に、太い部分と細い部分があります。
縮れ毛です。フリジーはちりちりという意味だそうです。黒人に多い毛質です。
実際には、くせ毛は個人差が大きく、部分ごとに違う毛質だったり、何種類ものくせ毛の複合タイプだったり、また左右対称でないことがほとんどです。
人種によって毛質や色が違うのと同様、親の遺伝子を受け継ぐことによって、いろいろな毛質を持って生まれてきます。
毛根が曲がっていたり歪んでいたりすることで、くせ毛になるという説です。
ホルモンバランスが崩れると突然くせ毛になることがあるといわれます。妊娠中だけ毛質が変わったり、産後突然変わるなんて事もあるようです。
栄養バランスの悪いダイエットやストレスがくせ毛の原因になることもあるといわれています。
頭皮の汚れや皮脂、シャンプーなどに含まれる添加物等が毛穴に詰まり、くせ毛になるという説もあります。が、これはすぐに原因を排除できますね。
くせ毛には、普段の生活習慣を変えてみたり、いいシャンプーをまめにするなんて対策で解決することもありそうです。
まず、髪の毛の構造から。海苔巻を想像していただきながら考えると判りやすいと思います。
海苔 これは皆さんご存知のキューティクル。厚さ0.0005mm(0.5μm)~0.001mm(1μm)で3枚~10枚位うろこ状に重なっています。
その内側には、コルテックスと呼ばれるたんぱく質層があります。これが海苔巻でいうと ご飯の部分です。髪の毛の体積の およそ80~90%を占めます。
このコルテックスは、柔らかくて親水性のオルトコルテックスと、硬くて疎水性のパラコルテックスに分けられます。
かんぴょうの部分はメデュラと呼ばれます。この部分は、アミノ酸(グルタミン酸)を多く含むたんぱく質で、毛根に近い部分は液体で満たされているそうです。なんだか おいしそうです。
毛髪の太さは普通の髪で0.08mm~0.09mmです。細い場合の0.05mmから太い0.15mm程度までのばらつきがあります。
くせ毛は空気中の湿度が高くなると、何故くせがひどくなるように感じるんでしょうか。
それは、髪の中のオルトコルテックスとパラコルテックスが偏って存在するからなんです。親水性のたんぱく質が多い部分と疎水性のたんぱく質が多い部分が偏在する→親水性のたんぱく質だけが空気中の湿気を吸うことで太さや長さ(体積)の違いが大きくなる。→くせが強くなる。っていう感じでしょうか。
で、対策です。
髪全体にワックスをなじませることで多少落ち着く方もいらっしゃるようですが、 まだ、縮毛矯正をしたことがない方は、一度、縮毛矯正を本気で考えてみて下さい。といっても、何されるかわからないし、時間だって長そうだし、って思った方のために次に縮毛矯正って何をするのかをちょっとご紹介します。
1.1液(縮毛矯正の薬剤)を塗布する。
2.シャンプーして、1液を洗い流す。
3.ドライ。髪を乾かします。
4.ヘアアイロンで髪をまっすぐに。
5.2液(縮毛矯正の薬剤)塗布
6.2液を洗い流す。
7.仕上げ。
手順を見ていただければ、髪の中でどんなことが起こっているか想像できそうですが、
目にはさやかに見えねども、こんなことが起こっています。きっと(写真はマジックテープによるイメージ)
さて、綱島の美容室キュライヘアーで縮毛矯正をすると、時間はどのくらいかかるのでしょう。
これは毛質と長さによって違うので一概には言えませんが、髪が肩にかかるぐらいの方で3時間程度です。縮毛矯正は一度かければ、再びくせが戻ることはありません(ここがストレートパーマとの違いでしょうか)が、新生部と呼ばれる新しく延びた部分にはくせがあるので、新生部は縮毛矯正する必要が出てきます。